些事の迷図

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高度な個別対応で発生するコストとリスクの不公平感は?

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例えば、プレミアム会員ならば個室が利用出来ます、とかなら良いと思うが、そうではなくて男性用か女性用の2つしかない施設のうちどちらに振り分けるべきか、という問題なのだろう。

「私は心も体も女性だけど戸籍は男です」ってのを女性用施設に案内するようにしたとして、じゃぁ「私は心は女性だけど体と戸籍は男です」って主張する人はどっちに案内すべきなのか、その人が嘘吐いているいるのかいないのかの判断を、どういう基準でやるのか、そのコストは誰かどう負担するのか、とか考えると、コナミの戸籍絶対主義というのは一番平等かつ合理的な基準に思える。

企業が、他の多数と同等の対価しか払わない少数の顧客に対して、特別な配慮をするべきだ、というのは、その負担がごく軽いものならばルールでも世間の圧力でも押し付けて良いと思うが、これはそういう軽い話ではないと思う。

「『少数派が我慢するのは、しょうがない』というのであれば、少数派ではない人は、自分自身もその人の心を傷つけている一人であるということを受け止めて、自覚した上で、生きていかないといけないと思います」とあるが、それはまさに半分その通りで、半分はそのまま言う側が自覚すべき言葉で、司法なり、メディアの論調なり、世論なりで、少数派や弱者が、多数派や強者の意見を退ける事も結構あるわけであり、その時必ず退けた方を傷つけているかもしれない、という自覚は持った方が良いと思う。